2020年9月29日火曜日

HL-166V 修理

こんばんは、

今日は少し前のお話しになってしまいますが、

ひょんなことから、比較的お安く!?

少し年代物の50MHzのリニアアンプ「HL-166V」(6m/160Wオールモード)を

入手することがあり、調べてみたら不具合だらけだったのですが、比較的簡単に治ったので、

そのレポートをしたいと思います。


お腹開腹!!
さて、このリニアは比較的現在でも多く中古で流通しているようで(後にでた東京ハイパワーの200Wリニア「HL-206V」は、殆ど中古見ませんし、オークションで見つけても、いまだにとんでもない金額で取引されていますよね)比較的安価に入手することができます。
っても・・・30Kとか40Kとかと高いのですが・・・
今回は、動くかどうか???っていうことで、これらの半額以下での入手でした。

ただ・・・電源投入でチェックの結果、
・外部リモートスタンバイ回路が動作しない。
・キャリコンは動くようだが、リレーのバタつき「バタバタバ」と超高速チャタリング
・RXアンプ、電源入ったり、入らなかったり、そのうちほぼ入らない(T_T)/~~~
・モード切替え、動作しない。
・RFアウト(出力切り替え)、Low/Hi切り替わらない(恐らくHiPowerのまま?)
という、状態でした。

うううぅぅぅん、唸ります(^^;


一つ一つチェックです。
このリニアの情報については、もうご承知のとおり、ネットで検索して頂けると、
お陰様で今でもとても多くの情報が見つかります。
また、保護回路を改造したり、石を変えたり、若干のパワーアップを求めて努力されているOMさんの記事がたくさん見つかります。

ご興味あれば、その辺りの情報は・・・検索してみて頂ければと思います。
(もちろん、イジル場合は自己責任で!!)


私も少し情報とおりやってはみましたが、
結局、元の状態へと戻しました。

やはり、この時代のリニアや採用されている石(パワートランジスター)は、FM全盛時代?のリニア設計でもあるため、やはり最近のSSBではリニアリティが十分確保できていない。
余程運用する際に、入力され変調される音声レベルなども考慮しない、余計にノイズを散らばすだけのアンプになってしまいます。

石(THP-247)は、東京ハイパワーのオリジナルでしょうが、
調べたら、ベースの石はモトローラのMRF247の様ですね。
12.5V / 175MHz / FM用の設計がベースになっている石。それのAB/P-Pアンプですね。

ということで、設定は元通り・・・
電圧は結構シビアで、13V程度少し超えると保護回路が働きます。
出力は、3W入力で150W(確かに160Wピーク)も出ますね。
考えてみたら、とんでもないリニアでもありますが・・・(^^;

入力は、3W、10W自動切換えで切り替わります。(この辺りはちゃんと動作しました)


それで・・・はてさて、故障部分の特定ですが、
見つけました。

それに至るまでは、各リレーの点検、開放リレーはケースを外してお掃除も、
また、トランジスター系の電圧測定は、特に問題なし・・・。

そして至った、原因ですが。

それは「スイッチ」!!


実は、調べてみたら・・・
電源パワースイッチ以外の3つのスイッチが全て接触不良、もしくはもう接点導通ありませんでした。
これじゃ~、もう入り口の段階でNGですよね。

お陰様で、基板上の各部品、リレー、
もろもろについては、部品劣化も無く、その他に問題もなく、そのまま使える状態でした。
逆に基板上は、比較的綺麗な状態でした。
あまり使われていなかったんでしょうね!!


さて、問題の部品ですが、
これがたまたま、自宅に3つ、同じ規格のSWがありました。
自宅にあったものは、LED付きで少しだけ高級品!?でしたが、わざわざ新たに交換部品を仕入れることなく、即修理交換完了です。


その他、リモートSWの部分ですが、、、
ネットで検索しましたら、海外のサイトで英語版の取説を発見しまして、
そこに詳細が載っていました(っても若干、書いている内容と、実配線異なっていましたが、線の色は同じでした。まぁ~基板回路辿ってチェックもしましたが)


ディフォルトの外部PTT制御は、RCAではなく、
2Pモールコネクターの緑色の配線側、このラインをグランドにショートすることで、
PTTがONになります。
そして、RCAに繋がっていた緑線は、更に外部の機器へとPTT制御するために、リレーSWに繋がっているだけだというのが分かり、
まぁ~、使ったとしても更に外部用のPTT制御は使わないと思われるので(RX用の受信アンプ制御用ですかね・・・)

この部分を改造し、
RCA端子を、トランシーバーからのPTT制御の入力端子へと変更しました。
これで少し使いやすくなります。2Pモールコネクターを準備しなくともよくなりました。
(ただ!?最近は意外とRCA:ピンジャックケーブルの入手が逆に容易ではなくなってきており・・・デジタル時代ですからね。意外と苦労するかもしれませんね(^^;

探したら、ウチの中でも昔ビデオデッキからつないだ音声用のやたら長いRCAケーブル1本しかありませんでした。


此処からは、リニア内部のギャラリーです。


LPF部分

内蔵RX受信アンプ


入力側のパワー自動切換えと、ATT用の抵抗器ですね


制御部です。
制御用のICで、私の昔務めていた会社のICと再会です(^^;


パワー表示部分のLEDドライブ
1つ1つ、トランジスターSWちているのが、時代ですね!!


全体図


リニアアンプ部分

っと・・・

結局、なんだかんだでSWを3つ交換し、各部を再調整し、清掃しただけで、

正常稼働できるようになりました。


やはり、修理して治ると嬉しいですね。

特に東京ハイパワーさんは、もう情報も少なくなってきているので、大切にしていきたい機材ですね。


PS・・・

ホントはここ最近、6mの200W程度のリニアーを作ろう。

その自作アンプの為、放熱器付きのケースとして古いリニアーアンプ(昔のCB用など、

物色していたのですが、結果的に自作までの前段で、修理して治っちゃいました。

というオチになってしまいました。


何故か昔の(違法!?)CB用のリニアアンプの中古品って、

意外と・・・高いのねぇ~(@_@;)

これじゃ~ケースだけ流用として、とてもじゃないけれども入手できないし・・・、

とりあえず自作リニア用の石(FET)のみ入手しましたが、自作アンプができるのは何時になることやら・・・といった感じです。

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