こんばんは、
手術から丁度1週間目、本日よりお仕事も出勤で対応できるようになりました。
抜糸はまだ先ですが、気付けながら体力作り&リハビリもしていこうと思います。
さて今日の話題は、
以前より使ってみたかったクラニシのアンテナチューナー「NT-616」です。
以前より移動運用用でワイヤーアンテナを張った場合や、釣り竿柱を立てた時に3.5Mからは既に持っているチューナー(やカップラー)でチューニングが取れ、それなりに良く飛んでくれるアンテナになってくれるのですが、
1.8/1.9MHzだけはもうどうすることもできません。
基本はもちろん、アンテナ自体の調整でチャンと電波を乗せる事なのですが・・・、
正直「5時間・6時間調整の後、運用を諦めた🤣」こともマジであります。
そりゃ~そうですよねぇ~、波長が160mもある電磁波の波を20分の1程度の長さで代用しようなんて・・・数ミリ狂うと明後日になっちゃいますよね😅
気休め程度ではありますが・・・やはり時にはチューナーを上手く使って、とりあえずOAしたい!!!、そんな中で「NT-616」は1.8MHzから50MHzまで(まぁ~6mで使うことは無いとは思いますが)が欲しかった(というか、一度使ってみたかったのです)
ちなみに・・・・固定ではCOMETのCAT-300を愛用しております。
(まぁいろいろ制限ある自宅固定局特有のトラブルも多々ありますが・・・)
なのでCAT-300では無い、1.9M対応のNT-616を使ってみたかったのです。
しかも・・・中古品でも毎回高額になってしまう人気者のアンテナチューナーです。
っと前置きがいつもにも無く長くなりましたが、
偶々某オクで10K以下(9Kに割引クーポン適応)で、先日入手ができました。
表ツラも綺麗で、ツマミやスイッチ類に見た目的な不具合はありません。
唯一提示されていたのは「メーターパワーレンジ切り替えSWを押すと、戻りが悪い」とのことで、初見でも確かにそうでした!!
まぁ~これはスイッチの物理的なところかなぁ~
早速開腹し、当該スイッチの不具合部分の動作を確認、このSWはモーメンタリーにするためのピンが1本突き刺さって、動作ガイドをなぞりながらの動作をするのですが・・・、確かに動作ガイドに引っかかるようなそぶり、そこで「押しボタンが戻らなくなる」ようでした。
グリスを塗って・・・とてもスムーズに動作するようになり、
一件落着かと、、、早速各端子にアンテナや無線機を接続して受信してみます。
「全く受信(も)できません・・・🤣」
んんんんんっ。
「なんでっ!????」
暫く茫然・・・頭を抱えながら「接触不良が無いかどうかの確認」と回路図がネットに無いかどうかの検索をはじめました。
(実は・・・クラニシ系の取説等を集めたサイトは存在するのですが、回路図は元々公開されていなかったのか、何処に行っても取説だけで回路図はありません)
何人かのOMさんも、同じような発言されていることから、
「あっ無いんだぁ~」と思いながら「この会社も今は無いんだったなぁ~~~」
と、
「もしかして、やっちまったかぁ~感」が頭を何度も急行で近づき通過していきました。
開腹して睨めっこ😅
なんか・・・
正直言って(個人的感想)「作り・・・柔いよねぇ~」
MAX200WのRF系を、普通の何処にでもあるスライドSWで構成するのか????
タンクコイルは、やはり此の時代ですからね、
タイト製とベーク製でしっかりした作り、この辺りは流石クラシキ!!
某現代現行の「溶けてタンクコイルがどろどろに傾いてしまっている」ものとは作りや素材自体が異なるようです。(ただ壊れていると無用な重い長物になってしまうのは共通)
バリコンもしっかり耐圧あるものですね!!
ただ、もう一つ笑ったのは・・・
パネル面に付いた各プッシュボタンと基板に付いたSW素子本体との間の棒!!
そうです「アクリル板を切りどったとしか思えない、アクリル角棒」
だったのです。一瞬目を疑いました😅
まぁ~のちに、メンテナンスを何度もするようになるとこれが!!
意外といい仕事してくれるんじゃん、なんて様相はメンテナンスの際には抜群の威力を発揮します。⇒イイ感じで曲がってくれるんです。折れないし・・・これは自宅でストレス貯めないよう重要なことかと😋思います。
メンテナンスの基本は、半田面のチェックと再半田
今回も全てのポジションで確認と再半田の施術を行いました。
さて・・・
これが問題のスライド式押しボタンSW!!
4つもありますね。
何度も受信運用を繰り返していると、
どうも・・・「チューナー利用とスルー回路」との切り替えSWが実は全く駄目なんじゃないかとの推測がされました。だって・・・・全くと言っていいほど受信できないんですもの!!
ガリガリ・バリバリ何度もスライド押しをしたところで、
一度バラバラにSW本体を分解してみようと思い付き、即実行をしてみました。
先程の写真で一番下手側のスイッチです。
これは「チューナー経由/スルー回路」の切り替えSWになります。
これを取るには、TX側(左側・下手側)バリコンとツマミを一時的に外した後でないと、基板のネジまで登頂できません。
バリコンを外し、スイッチを分解してみました。
この超小型バネと格闘の1時間半
ようやく定位置へと納め、端子を磨いてカーボン塗って、組み立て直しました。
この組み直しですが・・・
実はもう数えきれない程、
何度バネが跳んでしまって修理そっちのけの「大捜索」を複数回結構したり、
はめようとして、空中分解してみたり、バネだけでなく端子もどっかすっ飛んじゃったり・・・
結果的に、、、
この「チューナー経由/スルー回路」のスイッチがどうも悪いとの推測の元、
RX(トランシーバー)入力側切り替えSWと、チューナー経由/スルー回路の基板上スイッチを入れ替える再手術を実施し、調子悪かった元「チューナー経由/スルー回路」SWも再度補修し、あまり頻繁には使わないだろうな「RF(TX)入力切替SW」と入れ替えを行いました。
どうでしょう・・・😂
夕刻を過ぎた7MHz帯の交信が、とても綺麗且つ強力に入るようになった事と併せ、各バリコンやらバンドスイッチも上手く動作するようになりました。
併せて、送信側もマニュアルチューナー独特のチューニング方法がありますが、
「あきらめ」をしてしまうAT式とは違い、心おきなくまでチューニングできるマニュアル・アンテナチューナーの動作も確認することができました。
また、全ての点検&修理作業が終わったころには、
T型アンテナチューナーの理解と大雑把ではありますが、全体の回路構成、素面が脳裏の上でよく変わりました。
さてさて、サンスポっと上昇中の今の160mバンドは少し寂しいかもしれませんが、
上は6mまでも行けるので、たっぷり移動運用で試してみたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿