2025年10月7日火曜日

念願のSCHURRキー4兄弟

こんにちは、
今日は私が愛用する電鍵のお話し(チョット読み物長話しです)、

この度、永年欲しくてほしくてたまらなかった、
ドイツSCHURR製の電鍵、その中でも縦ぶれの”ULTRA CHAMPION”を無事に入手することができました。(パチパチパチ・・・

このSCHURRキーとワタクシとの関係ですが、
話せば長い思い出と付き合いがあるんです。

もう40年近くも前、電信級を取って初めて実交信したのはハイモンドのHK-710、
当時アルバイトして溜めたお金で地元のハムショップへ、
2アマの国試送信術試験の時には秋田から試験会場の仙台まで持参。試験前日もほぼ貫徹で工学と法規の記述解答のオサライ〆をしながら、送信術の練習をビジネスホテルの小さな机でひたすら叩きました。
 
電鍵と共に(笑)上京し勤務先から頂いた、初めてのまだボーナスとも言えない現金2万5千円が入った”酒肴料”と書かれていた給与袋を片手に当時知り合ったローカルと晴海のハムフェアー会場へと向かいました。

そこで目にしたのが、写真2番手にあるミニ電鍵”SCHURRのMASTER KEY”当時2万5千円。
※そうね当時は消費税なかったからね(笑)
数店の店先で展示販売されていて、どこで聞いてもまるで口裏合わせたように2万5千円!!

その横には”ULTRA CHAMPION”も並べて置いてあったのもしっかり視覚で覚えている。
ただお値段は確か3万?4万?とても雲上の代物でハナからアウトオブ眼中(
言葉古い(笑)

昼メシ食べても、MASTER KEYの真鍮ゴールドが脳裏から離れない。
「値引き交渉してでも、ゲットした方がイイよ」そんなローカルOMの声も背中を押し、

とあるお店で交渉の後、2万3千円で我が手の中に納まり、残る2千円で都営バスと営団地下鉄代、そして晩御飯の松屋へ

この時入手した”MASTER KEY”の裏面名盤には”WEST GERMANY”の文字が...
(この電鍵は初代DH2SAA、Gerhard Schurr氏が製作したもの)

SCHURRの”MASTER KEY”は、少し小さいようにも思えるが、キーイングしていてもズレない程よいウェイトがあり、キーイングも真鍮ならではの柔らかさ、優しさを直接腕で感じることができ、長時間且つ高速でモールスを打っていても全く疲れない程、見事にべランスが丁度良く取れた素晴らしい電鍵。
それから約15年程はWWW等のDXンテストでも移動運用にも、全てのCW交信にこのミニキー1本で交信しておりました。最近でもエスカルゴコンテストでは、このキーで認証を頂いており優勝頂いた事もあります。そんな私の思い出のタカラモノなんです。

その後、ローカル悪(笑)OMからエレキーとパドルなる現代ものを教わり、
イラク戦争や自衛隊サマワなど・・・お仕事の方でもチョットばかり心疲弊して帰国したあと、自分にご褒美とSCHUUR "PROFI 2"を何故か米国から個人輸入!!
関税もチャンと払うくらいな金額でした(でも当時は超円高だったから、今よりは安いかも)
この頃は、2代目が製作するSCHURR Keyで名盤にも”MADE GERMANY"。

この頃からネットオークション等でもたまにSCHUURキーを見ることはあっても、えらい高額落札だったり、ハムショップでも3~5万円レベル、とても庶民の手には・・・。
SCHUUR KEYの仲間には、シングルタイプの物や機構がPROFIとは多少異なる"MINI PADDLE”という移動運用持ち出しKeyなども心を大きく揺さぶられました(笑)

やはり、この4年(よ~く考えたら、もう!?早やっ・・・
是非当時試験のために覚えた和文CW。ずっとほっらかしで且つ「まともに受信できない」「交信できない、、」せっかく苦労して覚えたのだから、やっぱ交信できるようになりたい、実交信したいと思うようになってから、
またエスカルゴの7月以外に、少し錆びついた”MASTER KEY”でホレを磨き叩きながらの受信練習を約3年続けました。
もちろん試験学習&CW練習当時を思い出し「和文CWあった時代は、和文練習をしていれば試験のための欧文練習は特にしなくとも、自然と早い欧文も取れるようになりますよ・・・」とのOMのアドバイスから、特に4大コンテスト前にはCW耳慣らしと称して和文CWの受信練習もしていましたので、必然的に縦ぶれ電鍵を叩く練習もしておりました。

そんな中で此の”ULTRA CHAMPION”Keyを思い出し、真鍮SCHURR Keyの感触から是非使ってみたい、叩いてみたい、欲しいなあぁ~~~と思って探しておりました。

数々のオークションやフリマでの買い負け、気づいた時にはSOLD OUT状態を見ながら、気づけば米国のモールスキー専門店のWebも無くなり、国内のハムショップWebでも見なくなり、海外サイトでもほぼ入手できそうなところ見つからず・・・

そんな中で今回、
たまたま見たWebサイトのオクで発見。無事に入手することができました。
自分的には夢のよう~です(笑)

届いた”ULTRA CHAMPION”はもちろん中古品ではあるのですが、殆ど使われた形跡もなく、指紋や傷も無いまるで新品(新古品)の状態。
さっそく、先週末無事に念願だった和文CWからのデビューで、奏でられた信号が世に放たれて行きました。

正直、なかなか調整も機構が少し大きいなりに難しくもあり、毎回打っては少しづつ調整しながらまた打つ的な感じではありますが、これからこのULTRA CHAMPIONでモールス信号を発信して行きたいと思っております。

また”MASTER KEY”も少しくたびれた木製のキーパッドの部分をニスで補整修正しながら(無事綺麗に修正できました)、これまたひょんな事で入手してしまったSCHUURで一番小さな電鍵”Mniature Straight Key"(写真奥から2番目)と共に、彼方此方のキャンプベースからSCHURR KEYで信号を発信して行きたいと思っております。

http://www.bergsiek-morsetasten.de/Geschichte/geschichte.htm
https://www.dl1dsn.de/morse-collection/index.php/miniatur-taste/?lang=en

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こんにちは、 この週末は全市全郡コンテストが開催されまして、 今年も無事に参加することができました。 が・・・ 当初準備&行く気満々で予定していた移動運用での参加は、残念ながら昨今の立て続けに来襲した台風22号、23号の影響もあり、今回も発電機やタープ類を玄関先に置いたまま、、、...